ハッピーエンドよ、永遠に



神宮寺勇太くん、22歳のお誕生日おめでとう。


そして入所9周年おめでとう。


今まで、そして今この瞬間も、アイドル神宮寺勇太を背負っていてくれてありがとう。




私は今物凄く、猛烈に、貴方の幸せを願っています。


何故なら貴方を好きになって私は、日々とんでもない量の幸せを受け取り生きているからです。



「アイドルでいてくれてありがとう」

「幸せでいてね」


神宮寺くんを好きになってから、事ある毎に口にしている気がします。


毎度毎度テンプレか、もっと他に言うことないのか、と自分でも呆れるほどだけれど、それでも口にし続ける理由は単に語彙力が無いからというだけではなくて、


アイドルのファンをしているとたまに、アイドルの幸せを見失うことがあるからです。


自分が幸せすぎて、無自覚のうちに自分本位の独りよがりになっていたりするからです。



アイドル神宮寺勇太を好きになって、その歌声や姿や笑顔から元気をもらって、SNSを始め沢山の素敵なヲタクの皆さんに出会って、好き勝手に愛を語り合って、毎日幸せで、全部全部、神宮寺勇太くんのおかげです。



でも、なら、アイドル神宮寺勇太くんの幸せって何?って思います。



ヲタクの幸せばかりが先走って、彼自身の存在価値や幸福が追いつかないのではないか。ただのヲタクの幸せ工作の材料になってしまってはいないか。勝手に心配になったりします。



よく、ファンの声援とか笑顔とか愛とか、そんな答えを耳にするけれど、それらだけじゃ到底釣り合わないほど、大きくて重いものを日々背負っているように思えて仕方ないことが度々あるんです。


きっと9年前は、漠然とあのステージの上の輝きに憧れてこの世界に足を踏み入れたんだと思うけれど、今の貴方はきっと、その輝きを手に入れるための苦難や責任の重さを知ってる。


その輝きは綺麗事だけじゃ成立しないことも、その裏に沢山のエゴや理不尽が付いて回ることも、多分知ってる。



そんな中で、自分を取り巻く人々や環境を愛し、その渦中に純粋な幸福を見出す、なんて、私ならきっと出来ないだろうと感じてしまうから。


私達と貴方、幸せの指針が指す先は交わらない。こちらの愛はあくまで壁打ちの自己満足。

それでいいと思ってた。貴方が少しでも傷つかずに済むのなら、それがいいと思ってた。



でも貴方は言いました。

「爪まで綺麗にしてきてくれてありがとう。嬉しいよ。」


貴方を想って作り上げたただの自己満足が、確かに「貴方のため」に変わりました。



貴方は言いました。

「どこにいてもその人のこと考えちゃうんですよね。ファンの子。」


交わるはずのない一方通行が、どこかで少しだけ触れ合う気がしました。



例えばこれら全部嘘でもいい。アイドルでいるための作り物でもいいです。誰かにくだらないと言われたって構わない。


混沌とした中、ちゃんと言葉にして、アイドル神宮寺勇太とそのファンの繋がりを描いて見せてくれる貴方が好きです。


自分の怜悧さや優しさを、相手のためにさらりと差し出してみせる貴方を尊敬します。


貴方のファンでいて正解だったと、紛れもなく思える事が嬉しいです。




「運命の人が見つかるまで俺を好きでいたらいいじゃん」

「僕がその人の思い出になれたら」


自らの存在までも差し出すかのようにそう言う貴方を見て、心の底から、アイドルだ、と思いました


永遠など持ち合わせていない、けれどその身体ひとつならず沢山の人の中で生きる、アイドルそのものだと思いました。



私は今、アイドル神宮寺勇太くんと思い出作りをしています。

22歳の神宮寺くんとも沢山の思い出を作ろうと思います。


いつか必ず来るその日に、手を振るのもままならないほど両手いっぱい抱えていられるように。




今、望んでいた場所に立てていますか?見たかった景色が見れていますか?


今は何を目指していますか?



時には自分を押し殺してまでアイドルとしての自分を全うしようとする貴方が目指す場所を追い求めるための手段であるなら、何であろうとこちらに止められることなど無いけれど、自身の希望だけでは成り立たない世界だということも自分なりに分かっているつもりだけれど、これからの貴方が見据え、歩んでいく長い道のりには、確かに幸せが見えていますように。



まだまだ始まったばかり、きっとこれから貴方はどんどん前に進み、成長し、沢山のものを味方につけて、強くなっていく。


時には何かを犠牲にして、何かを手に入れて、ゴールの見えない道のりの中で、確かに上へと登って行く。


そんな道のりに、進む原動力となる未来形の幸せが、耐えず貴方の先で輝き続けていて欲しい。


 もっとお金が欲しいとか、人気になりたいとか、美味しいカレーが食べたいとか、ギターが欲しい、デニムが欲しい、タピオカが飲みたい、何でもいいです。小さくてもいいです。



貴方が当時100円で描いた大きな夢が、夢のままで、終わらないように。


些細な何かで簡単に変わり得る不確かな景色に囲まれた今その目の前の一歩が、貴方の義務と化さないように。


貴方がアイドルでいるその一分一秒に、貴方自身の中で確かに価値が生まれていてほしいんです。




自身を商品とする仕事はきっと、私なんかには想像もつかないほど大変で、


何気無い日常とか、青春の1ページとか、色々なものを代償にして、キラキラ輝く衣装や、スポットライトや、歓声を身に纏う。


時には自分の身をも粉にしながら歩みを止めず進んでゆく。


なぜそこまで出来るのか。

何が貴方をそんなにも貪欲にさせるのか。


私には到底分からないけれど、聞いたらきっと相変わらず綺麗で優しい答えが返ってくるだろうと思う。


もしかしたら本当にそれが全てなのかもしれないし、もしかしたら真実をこちらが知る日なんて来ないのかもしれない。


でもきっと、そんな膨大な喪失を超える何かを手にし続けることは、決して簡単なことではないから。



常に色んな風にさらされ、些細な気持ちの変化一つ二つで環境も関係性も一変してしまうようなこの世界で、神宮寺勇太くんが、アイドルという仕事に、アイドルである自分に誇りを持って、明日もアイドルで居たいと思っていてくれている限り、私は勝手に全力で応援していたい。



アイドルでいるからファンがいる。

ファンがいるからアイドルでいる。



2つはきっと紙一重で、どちらが正解かなんて一概には言えないけれど、私はどうか前者であって欲しいと思う。


後者であるべき時もあるかもしれないけれど、この世界にいるという根本的な意志は、ちゃんと自分の中に留め続けて欲しい。



止まれなくなったから進む、より、確かに自分の意志と希望をもって、一歩一歩進んでゆくその背中を見続けていたいです。



だから、


ファンのため、家族のため、仲間のため、でも何より自分のために、ショーを続けてください。


貴方がこれからもアイドルとして生きることを選んでくれるのならば、当たり前だけど自分の人生だから、自分のためにアイドルでいてね。




21歳もアイドルでいてくれてありがとう。

22歳もアイドルでいようとしてくれてありがとう。


まだまだこれから、沢山沢山沢山、幸せになってください。




心から、大好きです。





2019.10.30